箱男

あ、そういえば、『箱男』読み終わりました。本読むの遅いな...

箱男 (新潮文庫)

箱男 (新潮文庫)

なかなか不思議です。覗くってエロいね... ではなくて...
解説が解説らしかった。記述者と被記述者の関係、すなわちはじめ記述者であった者が、被記述者になった時点で虚構の存在となり、すなわちその時点で偽者になってしまうという構図、そして真贋めまぐるしく入れ替わる中、最も真なる人物が殺害され、もとの主人公が本物となる。
そんな感じのことが書かれていた。これだけ解説を読むことで一段と理解が進んだこともない。いや、もちろん構図には薄々気づいていたが、誰が真なる記述者かという視点で読むと、こんなにすっきりするのかと...